コラム

2016年10月30日

ピロリ菌の除菌のためか、最近は胃潰瘍・十二指腸潰瘍が減少し、特に潰瘍再発は殆どと言ってよいほど見られなくなりました。除菌により萎縮性胃炎が改善されるためか、胃がん患者さんも減少傾向にありますが、胃がんが減ったとはいえ、まだまだ胃がん患者さんは多くみられます。ピロリ菌を除菌することにより日本から胃がん患者さんを少しでもゼロに近づけたいと考えています。但しピロリ菌の検査・除菌の実施は、保険上内視鏡検査が原則となっています。経鼻内視鏡で苦痛なく検査することも一つの方法ではないでしょうか。
胃がんが減少傾向にあるのに比べ、食生活の欧米化もあり、最近では胃がんより大腸がんが多く発見される様になりました。毎年便潜血検査を実施すると共に、必要なら注腸レントゲン検査・大腸内視鏡検査を行ってください。
 胃がん・大腸がんに続き消化器癌で多いものに肝臓がんがあります。肝臓がんの主な原因はC型肝炎・B型肝炎などのウイルス性肝炎です。現在5歳刻みで公費による肝炎検診が行われています。是非受診してください。肝炎ウイルス陽性なら精査し、加療または経過観察が必要です。少し前まで副作用が強く、治癒率がいま一つであったウイルス性肝炎治療も、C型肝炎では殆ど副作用がなく、ほぼ100%近くの症例でウイルスが陰性化する内服薬によるインターフェロンフリー療法が可能なりました。B型肝炎でも肝がん発症を抑制する治療法があり、考えるべきでしょう。インターフェロンフリー療法は非常に高価な治療法ですが、幸いにも肝臓学会専門医、消化器病学会専門医であり、「難病指定医」に認定されていますので、当院では検査費用も含め月1~2万円で加療が可能で治療期間は多くは3ヶ月です。ご相談ください。